
「わかる」と「できる」
前回に引き続き、
「点数を上げる」について考えていきます。
前回の記事をまだ読んでいない方は、
そちらから読んでいただけると幸いです。
今回は、勉強に関する
よくある勘違いから考えていきましょう。
点数が上がらない人によく見られるのは、
より多くの問題を解こうとする勉強です。
複数の問題集を用意して、
同時並行で解いていくやり方です。
このスタイルの人の考えとしては、
できるだけ多くの問題に触れることで、
テストに同じ問題が出ても
対応できるようにする、
といったところが多いようです。
そしてこのやり方の人に多く見られるのは、
問題を解く回数は一度きりということです。
問題数が多くなるから、
何度も解くための時間が
確保できないことが原因でしょう。
ぼくはこのやり方に疑問を感じます。
同じ問題が出るかどうかといった、
そんな運要素が絡む方法は
いかがなものだろうか。
そもそも、問題集で一度やっていたら、
テストにさえ出てくれれば解けるんだ、
という自信はどこからわいてくるのでしょうか。
ほぼ全ての人は、
問題を一度目にしただけでは
できるようにはなりません。
これは断言できます。
間違えた問題の解説を
どれだけ丁寧に理解したって、
テストでその問題を解くことは難しいでしょう。
「わかる」と「できる」は明確に異なります。
このことを理解せずに勉強していては、
大きな成果は決してあげられません。
受験勉強において重要なのは
「できる」だけです。
解説を読み込んで、
どれだけの「わかる」を増やしても、
「できる」でなければ、
その努力は完全に無駄です。
試験で重要なのは、
より多くの問題を正解することです。
見たことがある問題の数で点数はもらえません。
合格も手にすることはありません。
「できる」問題の数がものを言う勝負なのです。
じゃあどうすればいいのか。
簡単です。
自分ができない問題を全てできるようにすれば良い。
それだけです。
新しい問題を何問も解くのではありません。
自分ができない問題だけを、
できるようになるまで解くのです。
受験生の多くは、
できるだけたくさんの問題を
解きたいと思うでしょう。
その気持ちは十分に理解できます。
だって、安心しますから。
ぼくはこれだけの問題を解いたんだ。
たくさん勉強したんだ、って。
達成感も得やすいんですよね、
このやり方は。
でも、本当に意味のある勉強にしたければ、
今すぐにそのやり方はやめるべきでしょう。
3冊の問題集を1周ずつするより、
1冊の問題集だけを3周せよ。
これが勉強に対するぼくの考えです。
自分ができない問題を全てできるようにすれば良い。
これを具体的にしたのが、この言葉です。
次回以降で、
1冊の問題集を3周する
具体的な方法を紹介できればと思います。
騙されたと思って、是非一度、
読んで試してみてください。
ではまた。
この記事へのコメントはありません。