Blog

  1. HOME
  2. ブログ
  3. 受験のこと
  4. 九九

九九

算数・数学が苦手な子どもたちを何人も見てきました。
その中で気づいたことを一点。

それは
九九の計算速度と算数・数学の学力について
です。

小学校では2年生で学習する九九。
この九九がすごく大切だと思っています。

なぜなら、
算数・数学が苦手な子どものほとんどは
九九のスピードが遅いからです。
何人もの子どもたちを見てきましたが、
九九のスピードが遅い子どもは
ほとんどの場合、算数・数学の成績が
よくありません。

高校生まで勉強したことのある方なら
分かると思いますが
九九って基礎の基礎ですよね。
私たちは様々な学習の場面で、
ほぼ無意識的に九九を使ってきています。

できて当たり前であり
ほとんどの子どもたちもできます。
ただ、問題はそのスピードです。

より細かく言うのであれば
九九への反応速度と言えるでしょう。

算数・数学が苦手な子どもの多くも
九九の計算はできるんです。

でも反応速度は遅い。
咄嗟に
シチロク?
と聞かれたときに
パッと答えが言えないんです。
えっと・・・となったり、
シチイチガシチ、シチニ・・・と
最初から始めたり。

もし自分自身やお子様がそのような様子であれば、
今すぐ九九の反応速度を上げるための
努力をするべきでしょう。

私がそのような子どもに取り組ませるのは
81マス計算です。

81マス計算のメリットは
①ランダムな九九の計算ができる
②計算が確実に速くなる
③成長を実感できる

だと考えています。

①について。
九九を順番に言う練習をしていると
前後の流れで覚えてしまう子がいます。
先に述べた、シチイチガ~から
言わなければ答えが出せないような子です。
それでは反応速度は上がりません。

81マス計算であれば
ランダムに出てくる数字の計算になります。
その繰り返しを行うことで、
九九を順番で覚えることを避けることになり、
一つ一つの計算への反応が速くなります。

②について。
不規則な九九の計算を繰り返すことで
反応速度を上げることは、
計算のスピードを上げることに直結します。
81マス計算が早い子で
普段の計算が遅い子どもを
私は見たことがありません。

③について。
子どもたちが勉強をするために必要なのは、
達成感だと私は考えています。

できるようになった!
前より上手にできた!
そういった経験を積み重ねていき、
勉強の過程で達成感を何度も何度も
味わってほしいんです。

達成感はさらなる勉強への意欲や
知的好奇心に繋がります。

つまり勉強に対して、
自習性が生まれていきます。

自主的に勉強に取り組む子は
無敵です。
スポンジのごとく知識を吸収し、
勉強に没頭します。

そんな状態をつくれるのが
81マス計算です。

81マス計算は諦めずに
繰り返し練習していけば
必ずタイムが短くなります。

数字と言うものは
実にわかりやすく自分の成長を
教えてくれるものです。

タイムが縮まる喜びを感じれば
次第に没頭していきます。

また早くなった!
1問も間違えずにできた!
そんな成功体験を
容易に積み重ねることが可能です。

成功体験は達成感となり、
次の学習の意欲へと繋がります。

たかが九九の計算。
でもそんな九九の計算が
1人の子どもの人生を好転させるかもしれない。
そんな可能性を秘めていると
私は考えます。

もし算数・数学が苦手なのであれば、
騙されたと思って、
1ヶ月間81マス計算を続けてください。
毎日、自分のタイムを記録してください。

中学生だろうと
高校生だろうと
遅くはありません。
まずはやってみてください。

算数・数学は積み重ねが全てです!
九九から積み重ねてみませんか。

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

関連記事